高齢化が加速し、施設に収容には追いつかない実状を政府は、介護の場面を在宅へと移行する。
高齢者になっても、住み慣れた自宅で暮らすことを望んでいる人は多いかも知れませんね。
日常の生活に不安がなく、困ったことが起きても、解決するすべがある。
部屋の間取りも年齢に合った対応がなされている。そういう住まいであれば、安心ですね。
介護保険が適用になる「住宅改修」の項目を参考に考えてみましょう。
○利用できる人
介護保険の認定を受けた方で在宅の方
○対象工事
1.廊下や階段,浴室やトイレの手すり設置
2.段差解消のためのスロープ設置
3.滑り止め防止のための床材の変更
4.引き戸等への扉の取替
5.洋式便器等への便器の取替
介護保険適用と言うことは、最低限、必要となる工事内容であるとも考えられます。
最近の新築住宅には、予め、手すり設置の下地が施されていたり、
浴室には滑りにくい材質の床材を使用したり、居室が引き戸対応に考えられていたり、
トイレは殆どが洋式便器を使用されています。
マンションなどの玄関では「上がり框」が殆ど見られなくなりました。
以上のことは、高齢者対応という視点ではなく、
一般的に、住宅がそのような造りが合理的であることを示しているように思います。
設備が開発され、水周りの設備の進歩には目を見張るものがあります。
福祉用具というものが存在しますが、
とても医療的で、日常使いには不向きなデザイン性だったりします。
ユニバーサルデザインであれば、小さなお子さんからお年寄りまで、
どういった年齢のひとにも優しいデザイン性が、これからは望まれるのでしょうね。
(文責:yongchamp)